マギレコアニメ中間感想
マギレコのアニメも第6話と1クールの折り返しに差し掛かった1ところで今のところの感想を書きます。 この先のストーリーについてのネタバレはしませんが、原作ゲームとの比較の話をしますし間接的にネタバレをしてしまっている可能性もあるので、ネタバレが嫌な方はご注意ください。
私のステータスを説明しておくと原作ゲームをサービス開始直後からやっていて、しかしまだ第1部を終わらせていないというところです(第1部第10章の敵が強すぎて進めない……)。 ということで久しぶりに原作を知りつつアニメを見ているわけですが、はい、今のところとても楽しく見られています。
実は始まる前アニメ化が発表されたあたりではあまり期待していなかったのですが2、PVが出てきたところで一転楽しみになりました。 無国籍風味だったまどマギ本編と違って、物語シリーズ系の「和」風味のシャフトだ!というのが第一印象。透明な舞台だった見滝原と違い、原作ゲーム的にも「神浜」という街に対してスポットが当てられていた部分が多かったので妥当と思えるところです。神浜の名は神戸と横浜からとられているわけですが、ED映像はみなとみらいなので3、どちらかというと横浜寄りの気持ちなんでしょうか。
いかんせん原作のストーリーは長い上、アニメオリジナルキャラも発表されていたので、アニメではかなりオリジナルストーリー寄りになるのかと思いましたが、今のところ原作のメインストーリーを概ねなぞっていますね。 むしろオリジナルキャラの黒江ちゃんが1話以降まったく出ていないのが面白い。
ソシャゲのアニメというと、ゲームの各キャラのファンのためにキャラを出し過ぎて収集がつかなくなりがちな印象があるのですが、その点を非常にうまく処理しているなと思います。 本筋のストーリー以外のところにはほとんど触れることなく、ちょっとしたカットに各キャラをうまくはめていく。 特に第2話でレナちゃんの変身として五十鈴れんさん(偽)が出てきたのはびっくりしました。 他にも第6話のモブキャラはちゃんと工匠学舎の制服を着ていたり[^3]。 ありあまる豊富な設定を活かして小ネタ的に丁寧に、しかし尺を使わずに原作ファンサービスを入れてくれるのは見事なところです。 ちなみに私が好きなのは里見灯花ちゃんと夏目かこさんです。特に夏目かこさんは出てこないかなと思っていたのですが、ちゃんと出てきましたね。
アニメという媒体は小説やノベルゲームに比べて情報量を盛り込みづらいものだという固定観念があったのですが、必ずしもそうではないとこのアニメで気づかされています。 というのも、一瞬で消えるカットや画面の隅に本筋以外の情報をたくさん埋め込めるのです。 調整屋で食べてるへんなケーキとか…。 こういうものは本筋を追うためには注目しないでいいということが明らかですから、むしろ一度目の視聴者を混乱させることなく、二度目三度目の人には更なる情報を与えられる。 ゲームをこういう形にうまくアニメに落とし込む人の腕に感服です。
情報を埋め込むだけでなく、アニメに適した形に少しだけ設定が変更されている部分も、今のところうまくやっているなと思います。 3話冒頭の灯花ちゃんとねむちゃんの登場シーン(回想シーン)は、原作では大富豪をやっていて突然革命された灯花ちゃんがキレてるんですが、それがアニメでは本の炎上になっています。 イヌカレー的などこまで事実かわからない誇張的な舞台装置を使ってアニメ映えする形にし、そして短いシーンでより二人のキャラを説明しているな、と。 あとレナちゃんが謝るシーンも、おそらく原作で徐々に変わっていったキャラを反映する形に変わっています。 ゆるゆりでは「もしいまのキャラで1話をやり直したら」という趣旨の「ゆるゆりR」というのがありましたが、それに近いものを感じます。 より深い感情が出ていてかわいさマシマシ。良き。
で、以上は原作勢視点からの良さだったわけですが、単純にアニメだけとみて考えると……キャラがかわいい! レナちゃんってこんなにかわいかったか???となって悶えてコマ送りして見ていました。ハンバーガーショップで涙目上目遣いになってるカットはやばい。 ふゆぅもかわいいしな、ほんとな……。
とまあ、そんな感じでございます。 マギレコは唯一まともに[^3]やっているソシャゲだったのですが、アニメになっても楽しめて良いですね……。 原作ストーリーについても書きたいことがあるんですが、それを書くにはこのあとのストーリーについて言及する必要が絶対にあるのでまたの機会に4。