VRで巫女さんになりたい!(1)

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現在の進捗

巫女さん(幼女)になりたくないですか? 私はなりたいです。

そんな夢を叶える技術、VRの海へさあ飛び込もう……という記事です。

今回はまだまだ完成してないので、続くことを期待して(1)です。ちゃんと続いてほしいですね。

3Dモデルの準備

最初に、3Dモデルを準備していきます。

VR(というかVRChat)をやってみたい!」という人のたどるべきルートの有力なものは、VR機器ハードウェアをまず買って、適当なモデルを探してきて使って遊ぶというのだと思います。 が、私は高いものを購入するのが苦手で、気後れしてなかなか決断できません。 また、少し待てば新しい良いものが出てくるのが電化製品の常であり、必要になるまで購入を延ばそうという言い訳が生まれてしまいます。

というわけで、いいかんじのモデルが用意できてから、機械のことは考えることにいたしましょう。

技術選定

VRoid Studioを使います。

vroid.com

理由としては、

  • フルスクラッチでつくる元気はない
    • 3Dモデリングを勉強して1から作るというのも手ではあるが、「かわいい」と思えるものができるまでに年単位でかかりそうだなと。
  • 自分だけのモデルがつくれる
    • どこかで買ってくる(or無料配布のものを使う)という手もありますが、自分のアバターは唯一性がほしいなぁと。
    • まあVRoid Studioもサンプルデータを改造していくという形ですから完全にオリジナルというわけではないですが、顔、体型等のいわば「人の識別のためのパラメータ」は自由にそして簡単にいじれるわけです。
  • モデルの権利が自分に来る
    • 3Dキャラメイクソフトでは、カスタムメイド3D系やコイカツ系が思い浮かびますが、これらの場合モデルの権利は提供会社側にあるので、あまり自由に使えません。
    • 一方VRoid Studioは、ゲームではなくモデリングソフト(またはお絵かきソフト)の類なので、制作物の権利はソフトの使用者に残ります。なお、非常にありがたいことに、VRoid StudioのサンプルデータはCC0で提供されているため、これを改造したモデルも権利の心配をする必要はありません。
  • 幼女ロリがつくれる
    • えー、これは性癖の問題ですが、めちゃくちゃ大事です。ろりっになりたいですよね。
    • カスタムキャストやVカツは、試行錯誤したもののあんまり幼い感じにできないんですよね……(エロゲーが由来なので、できてしまうとよくなかったのかもしれない)。
    • Vroid Studioはパラメーターの自由度が高く、かなり好き勝手できます。そのぶん破綻も起きやすいですが、そこはユーザーの裁量に任せてくれているわけです。
  • VRM形式で吐ける
    • 汎用性が高そうです。

というところです。

弱点はというと、着せ替え人形の手軽さはない(服を買えるにはテクスチャーを読み込んでやる必要がある)ところです。 キャラデザを試行錯誤するには向いていなそう。

ベースのモデル

Viviちゃんを使います。

vroid.pixiv.help

この子が私の求めるかわいさ(萌え系?)にいちばん近いので。

VRoidStudioの登場当初にはこの子はいなかったのですが、いつの間にか(といっても結構前だけれど)追加されました。 テクスチャーをいじらないでも萌えっぽいがつくれて最高です。

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Viviちゃん

顔、体型、髪をいじる

スライダーを使ってパラメーターを好きなようにいじっていきます。

実はこのへんの作業をしていたのは9ヶ月ほど前なので、あまり詳しく覚えていません。 ただ、お絵かき教則本で覚えた「~をすると子供っぽくみえる」を実践しまくったことは覚えています。 頭身は大きく、体は寸胴ぎみに、顔のパーツは寄せて……… エト・セトラ。 あんまりお絵かき練習をせず、死蔵していた知識が役に立った瞬間です。

一つ具体的に挙げておくと、「頭の大きさ」を大きくするのは効果覿面ですが、やりすぎると人外に見えるので難しいです。

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これは今日の完成品から巫女服要素を除いたもの

画像ではViviちゃんのワンピースを着せていますが、体型編集をするときは衣装を「素体」に、つまり裸に設定してやるのがいいと思います。 ただ、この作業をしているときの絵面は完全に児童ポルノなので、周りの目がもしあるなら気をつけましょう非実在少女なので捕まりはしないけど……

顔や体型と違い、髪をいじるのはけっこう大変です。 「vroid 髪」で検索していろいろ試しました。 髪型の特性もあり、フリーハンドはほとんど使わずに、既存の髪束を複製→数値をいじる(場所を動かしたり太さを変えたり)を繰り返していた記憶があります。

髪は見た目だけでなく当たり判定(ボーン)も気を遣う必要があり、これも試行錯誤しまくったはずなのですが、残念ながら多くは忘れてしまいました。

巫女服をつくる

半年前に体をつくっておいて今日まで放置されていた理由がこれです。

VRoidStudioは前述の通りかなり自由度が高いのですが、融通が効きづらい部分もあり、それが衣装設定です。

「制服ベスト」「ワンピース(五分丈)」「パーカー」「制服スカート」「ズボン」など、上半身下半身にいくつかの選択肢があり*1、そこにテクスチャーを貼ることになります。 つまり、柄は弄れるけれど全く新しい服の形をつくることはできないのです巫女装束の形は用意されていない上、ワンピースをいじってもそれらしい形にはできないなぁと思っておりました。

そのため、和服らしくするにはVRoidだけで完結させるのを諦め、3Dモデリングソフトに手を出すしかないか、とBlenderの本を買うなどしていました。

www.borndigital.co.jp

しかしやはりBlenderの道は険しく、気づいたら9ヶ月経っていたのです。

……が、昨夜なんとなくネットを見ていたところVroidの巫女服テクスチャを見つけ、ためしにそれを着せてみたところで思い出しました*2

kyubisoft.booth.pm

そういえば、VRoid Studioでは「GUIのスライダーでは設定できない数値にも、数字を直接入力してしまえば設定できる」のです。 つまり、スライダーでは0から100までしか設定できない「スカートの長さ」も220に設定できるし、「袖の絞り」も-50にできるのです。

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こんなかんじ

“勝ち”です。

……という興奮でこの記事を書きたくなった、という次第です。

支援ソフト

VRoid Studioの他に使ったソフトを紹介します。

まじかる☆ですくとっぷ

booth.pm

VRMをデスクトップマスコットにするソフトですが、キャラの身長を表示するという他で見ない機能を持っています。 身長をいじっていると不自然ではないか心配になってくるので、その点でおすすめです。

もちろん本来の機能も充実しています。 冒頭のスクリーンショットはこのソフトでポーズをとらせて撮っています。

Vワールド

naby.booth.pm

作ったVRMを操作して家や街を歩けます。天気や時刻をいじった上で写真もとれます。

単純にめちゃくちゃ楽しいです。

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アメリカンな風景と巫女さんとの相性が悪いという問題はあります

今後の予定(というより想定される改善点)

  • 袖をどうにかする
  • 袴の当たり判定をどうにかする
    • やはり無理をしているせいか袴を足が貫通しまくる。これもVRMに出力した後で調整する案件っぽい。
  • 顔のテクスチャをいじりたい
    • もとのViviちゃんのがちょっとお化粧濃いめ感があるので、いじりたいなぁと
  • 巫女装束テクスチャも描く
    • 巫女装束or巫女服にもいろいろあるので……
  • 完全ではないがそれなりに満足できる質になったので、機械を買って試していくのもアリ

というところ。はやく巫女さん(偽物)になりたい~。

*1:今日最新版を落としたところ、9ヶ月前より増えていた気がする。

*2:ところでこのテクスチャを公開されているキュウビソフトウェアさんは、キュウビちゃんなりきりセットというものも公開されているのですが、えっちすぎてやばいですね。