南家の郎女の神カミ隠カクしに遭ったのは、其夜であった。(中略)姫は、何処をどう歩いたか、覚えがない。唯家を出て、西へ西へと辿ってきた。降り募るあらしが、姫の衣を濡した。姫は、誰にも教はらずに、裾を脛ハギまであげた。風は、姫の髪を吹き乱した…
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