京都大学大学院を退学します

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これは記入前の退学願

本日令和元年九月三十日付で京都大学大学院理学研究科を退学します。

明日令和元年十月一日付で大阪大学大学院基礎工学研究科に編入学します。

……はい。
指導教員が阪大に移籍になった関係で大学を移ることになりました。人生いろいろあるもんですね。

学部からあわせて四年半いた京大もこれで離れることになります。
京都は良い街でした。会う人々もあまりに良い人たちでした。
精神的に追い込まれる経験(それも自分のせいで)を重ねながら勉強していった日々は青春でした。

京大は……良かった(過去形)というかんじです。
私の在籍していた四年半の間に京大らしい美風は根こそぎ奪われてゆきました。
もういったい何が残っているのかわかりません。
そういった方面で学んだのは無力だけでした。川添副学長へ呪いの言葉を残すくらいしか私にはできません。
(いったいほんとうは何が、誰がわるいのかなんてこともわからないのです)

名残惜しいようなせいせいするようななんともいえない気持ちです。中退だと卒業式もないですからね。

まあ、籍が変わるくらいで生活はそんなに変わらない気もします。
少なくともしばらくは、引っ越しが面倒だからと京都から通うことにしたので。
(実は京都の友人と気軽に会えなくなると寂しいというのが理由として大きいのですが)

平成の終わりに

昨日(平成最後の昭和の日)に大阪に行ってきました。大阪にいることをSlackに書いたら「大正駅で明治のR-1飲むやつやってきたら?」と促されましたが、なにかが嫌でやる気になりませんでした(逆張り的精神性)。そういうところがだめなんですね。

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おんなのこが(普通ではない)麵を食べている絵

すき。

2chのスレ立て風)(そういえばもう2chって言わないんだっけ)

成瀬順さん

にせねこさんのpixivを眺めていたら出てきた。初めてこの手の絵を見て衝撃を受けた。なんかよくわからないけどすごくいい。

www.pixiv.net

鳩羽つぐちゃん

しなぎくさんの、つぐちゃんが激辛ペヤングを食べるシリーズ。

つぐちゃんについては「つぐちゃんが普通のユーチューバーっぽいことしているところがみたい」という風潮があるようで、激辛ペヤングはそういう流れっぽい。

二郎もいい。かわいい。

つけ麺もある。

香風智乃ちゃん

昨日ツイッターで流れてきた、チノちゃんが二郎食べるやつ。
www.pixiv.net


pixivには「ラーメン二郎」というタグがあって、それを見ると他にもいろいろ出てくる。

この感情をうまく表すのは難しいけれど、自分と同じ(少し自傷的なものを含む)感覚を共有できるのが良いのかもしれない。
なんだろうね、こう………

ちなみに私は池田屋が好き。あの醤油の味の濃さは最高。
辛いのは苦手(嫌いとは言っていない)。生の実感がほしくなったときにスパイシーの大辛を食べている。『ミミズクと夜の王』で茨に身を裂かれながら走るシーンがあって好きなのだけれど、そんなかんじ。

コマンドプロンプトのカラースキームを変える

たまにコマンドプロンプトでもvimが使いたくなるので香り屋版を入れてみたが、青文字が読めなかったりして厳しいのでパレット(カラースキーム)を変更した。

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ビフォーはなくて両方アフター

使用ツール

www.itmedia.co.jp
こういう話があったけれど、これは新規インストールの場合のみなので、そうでない場合は自分で設定しないといけない。

コマンドプロンプトのプロパティ画面から手作業で設定することも可能だが、Microsoft謹製のColorToolを使うと簡単。
github.com

Release(Releases · Microsoft/console · GitHub)からColorToolの最新版を落とす。

使い方

現在のコンソールの色を変更

colortool.exe -c campbell

現在のコンソールの色を変更して確認できる。
このcampbellが新しいコマンドプロンプトのデフォルト色。
カラースキームはschemesディレクトリの中にあるものを読み込める。
campbellの他にもいくつか入っていて、私はOneHalfDarkにした。

追加したい場合は、iTerm2用のカラースキームファイルが読めるらしいのでそれを借りてくるとよさそう。
github.com

新しく開くコンソールのデフォルト色を変更

colortool.exe -d campbell

余談

このリポジトリには他にConPTYのサンプルがある。
news.mynavi.jp
よくわかんないけれど、ちょっと面白そうではある。

一太郎

 一太郎2018を買おうものか迷っている。

 めあてはもちろん(?)付属のイワタフォントである。
www.justsystems.com

 一太郎は毎年新しいバージョンが出るが、最近は毎度毎度別のフォントがバンドルでついてくる。
 ちなみに、来年2月発売の2019の付属は秀英体*1
www.justsystems.com

 で、バンドルフォントではありがちなことに、普通にメーカー直販で買うよりもかなり安い。
 私はイワタ明朝体オールド(岩田明朝体)がかなり好きで、「一番好きな書体は?」と聞かれたら、「そんなことを聞かれても困るけど強いて言うなら」といいつつこの書体を挙げるのだが、この書体(Pr6/Pr6N版)をメーカー直販で買うと17280円(税込)というわけでなかなか買うには至らずにいる*2
 そこでこの一太郎2018だと、このフォントのほかにいろいろついて(フォントだけでも計8書体)15000円弱なわけである。
 それでも額自体は大きいわけで、なんともなと思いつつ2月の発売からここまできてしまったのだが、買うならそろそろ決めないといけない。
 一太郎は次のバージョンが出たら市場からなくなる1年の期間限定商品なのである。

 ところで秀英体についていうと、別に嫌いではないはずなのだけれど、たぶんこの改刻後の秀英体で組まれている数年前に改版された岩波の万葉集の雰囲気がなんとなく好きになれなくて、あまり印象がよろしくない。
 書体に興味をもちはじめた頃に楽しく読んだ懐かしのサイト(ライトノベルの本文書体と萌え傾向の相関関係)での秀英体についてのはなしの印象は強く、たしかにマリみてのよかったなとは思うのだけれど。なんとなく今は秀英体がくどく感じてしまう。

 ラノベの話をだしたのでついでに言うと、岩田明朝体といって自分が真っ先に思い浮べるのはスニーカー文庫でありハルヒである*3。(まあ漢字は本蘭らしいが。)
 SF的な物語、そこに出てくるカタカナの小さな字面の印象がとても強い。
 とはいっても岩田明朝体の漢字も好きで、たとえば「燈」の字みたいに偏とつくりが食いこんでいる処理とかが好き。

 ちなみに、別の書体のはなしだが、一つの漢字で好きというものを挙げると凸版明朝の「熾」の字がある。というのもこの字、「音」の1画目を横線にするという古めかしく一般的ではないデザインになっているのである。非標準的文字が好きなオタクなので。

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アサウラベン・トー』(集英社スーパーダッシュ文庫)100ページより

 とまあ、文字についていうと「ちなみに」とかいっていくらでも話をつなげられてしまうのだが、それは別の機会にして、一太郎についての話に戻る。

 一太郎は2010の頃に親を説得して買ってもらってから家のパソコンに入れて使っていたので、わりと印象がよい。
 日本語で雑に*4文書の類をつくるには最高のツールだと思う。
 中高生の頃は学校で使うものを一太郎でつくりまくっていた。高校のときは文化祭実行委員をしていたので、説明会の資料なんかを一太郎でつくって、家で印刷して、生徒会室のリソグラフ*5で大量にコピーして配っていたのである。
 家でもネットの情報を適当に一太郎にコピペしてちょっと体裁を整えて印刷して……といったことをしょっちゅうしていた。
 こういう作業をするのに一太郎はほんとうにストレスが少なくてよいのだ。Wordなどと比べると、なんとも「日本人好み」なユーザー体験がある*6

 が、今ソフトとしての一太郎がほしいかというと、昔から思えば嘘みたいなほどにそういう気持ちが薄い。
 というのも、ワープロソフトを使う機会が全然ないのだ。

 大学に入って以来私はMS Officeを自分のパソコンに入れている*7のだが、それでもWordをまともに使ったことは大学4年間で数えるほどしかない(というよりPowerPoint以外ほとんど使っていない)。
 大学で書くレポートの類はほぼ全て手書き*8だし、PCで読むような文書はほぼMarkdownだ。同人誌をつくったりもしたが、それはLaTeX。印刷して読むようなもの(論文の類)はだいたい最初からPDFになっている。

 「今までなんのために使っていたのだろう」と不思議に思っていたが、上に書いたような用途を思いだしてみると、「カジュアルに印刷して読むことが減った」のがワープロソフトを使わなくなった原因であろうと気づいた。その要因として大きなものは、私の下宿にプリンタがなく、印刷しようと思うとコンビニなどに行かねばならないことだと考えられる。他にも、スマホを手にいれたことで、インターネットの情報が印刷しなくても寝ころがったりしつつ読めるようになったことも理由かもしれない。

 そして、この状況はしばらく変わらなそうである。

 というわけで、一太郎そのものがほしいかというと微妙なのである。
 もちろん一太郎プレミアムにはいろいろついてくる。
 ATOKは大きそうなのだが、最近IMESKKにはまってしまって抜けだせそうにないので、残念ながら使えない。
 Shrikenは昔愛用していたのだが、最近はいろいろな端末からメールを確認したいという需要がでてきて、結局Gmailをそのまま使っている。
 残るは花子だ。これに関しては、家庭用グラフィックソフトとしてのできは最高レベルだと思うし、使いみちもそれなりにありそうな気がする。

 というわけで、一太郎プレミアムを買うとなると実質的にフォントと花子のために、ということになるが……結局買ってしまいそうな気がする。
 買い切り1万5000円は比較的安いし、そして私は期間限定に弱いのである。

*1:2013のときも秀英体がついていた(私は買っていない)ので、「初収録?」と思ったが、たしかに両方秀英明朝をつけているものの、文字セットが違う(2013のときはStd、2019はPr6N)。

*2:文字セットを妥協すれば随分安くなるけれど、普段から変な漢字を使って文章を書きがちな人間なので、どうせ買うならPro版以上がほしい

*3:小6のときハルヒを図書館で借りて読んで以来オタク世界に入っていった人間なので。

*4:ここでいう「雑に」は例えばInDesignIllustratorとかを引っぱりだすほどガチではないような程度のものを指す。

*5:デジタル孔版簡易印刷機

*6:とくに「きっちり揃える」がやりやすい気がする。

*7:大学生協が契約してくれているおかげで月100円でOfficeがぜんぶ使えるということで、さすがに安いと思って入学してすぐに契約した。

*8:これは手書き指定されているとかいう話ではなくて、物理なので単純に手書きのほうが楽で速い。

ななひらとフランス

院試の前の8月上旬頃から「3ヶ月100円」の謳い文句に負けてSpotifyと契約し*1、そのままだらだら使い続けている*2のだけれど、院試前の一時期はSpotifyは延々とななひらの曲を流すのに使っていた。

で、Spotifyのななひら曲再生数一位は“Ange du Blanc Pur”というべったべたに中二な歌である(すき)。これの題は「純白の天使」という意味のフランス語だ。
open.spotify.com

また、「よくばりトゥレジュール」という甘甘で頭が溶けそうな歌もあって(最高)、この「トゥレジュール(tous les jours)」も「毎日」という意味のフランス語だし、歌の途中にフランス語なかわいい物品が列挙される。
open.spotify.com

ななひらの萌え歌にフランス語がやけに合って感じられて、萌えの波動に殺された。

わたしはどちらかというとフランスよりはドイツに惹かれてきたし、第二外国語ではロシア語を選ぶひねくれた人間だったのでそんなにフランス語とは縁がなかったのだが、昨年末にEuropa Universalis 4を買って最初にフランスでやって以来愛着が湧いてしまい*3、あと院試前であれになってる7月下旬にアンスティチュ・フランセ関西*4のカフェに友人と行ってみて、そこで「フランス政府給費留学生募集」のチラシをみて、「院試落ちたらフランス行ってチノちゃん探すぞ!!」って半ば本気で言っていた*5


結局院試に受かったのでフランス留学云々はなくなって、私費で旅行するには高いよなーと思っていたのだが、妹がスペイン留学していることがあり、いろいろあって2月に家族でスペインに行くことになった。
せっかくなのでフランスのごちうさの聖地をみたりしたいとか言っていたら、「ヨーロッパまでの航空券が高いから、せっかくだししばらくいたら」と親にいわれて、一人で少しのあいだそのへんに滞在することに。
そういうわけで、至急フランス語を勉強する必要があり本を買ったのだが、どうも進まない*6
www.amazon.co.jp

とくにフランス語は音声が大事っぽいのでCDを聞きまくれというかんじなのだけれど、いまひとつやる気がでない。
ということで今ほしいのが、ななひらがフランス語を教えてくれるドラマCDである。
めっちゃほしい。萌えの力で語学を身に付けたい*7。誰かつくって~~~。
open.spotify.com

「廊下で転ぶと鼻血が出て、人生で転ぶと涙が出るんだーー!」

*1:院試合格という目標に対しての投資として100円は安いという計算。

*2:月980円。

*3:私にこのゲームを勧めてくれた後輩曰く「当事者意識が湧く」。ほんとそれで、百年戦争なんて高校世界史でやらなかったのにめっちゃ興味が湧いたし、吉川弘文館の世界史地図帳を買って読み耽っていた。

*4:旧称「關西日佛學館」。「フランス語教育と日仏文化交流に努めるフランス政府公式文化機関」とのこと。

*5:フランス政府の思う壺である。このとき留学について人生で初めて調べた。あとで分かったが、残念ながら応募締切1ヶ月前から準備してどうこうなるようなものではなかった。

*6:私はいままでにいろいろな言語(ロシア語、ラテン語、ドイツ語)に手を出したが、まともに身に付いたためしがない。

*7:高校時代私の英語嫌いをやわらげたひとつの要因は「もえたん」であった。

キーボードにない文字を入力する方法の話

Windows

DTP関連の文献では、よく「"This" のような『まぬけ引用符』ではなく “This” のようなきちんとした引用符を使いましょう」という趣旨の記述があるが、このきちんとした引用符の入力方法として、「Altキーを押したままテンキーで0147を入力し、Altキーを離す」という方法が紹介されている。
なお、0147は左二重引用符であり、0148なら右二重引用符、0145なら左一重引用符、0146なら右一重引用符になる。

この0147などの数字はなんなのだろうと長らく思っていたのだが、この度たまたまWindows-1252 - Wikipediaの表を眺めていて「これだ!」となった。
下には

英語版のWindowsでは、Windows-1252の文字はAltキーを押下したままゼロに続けて文字の3桁10進符号をテンキーで入力することにより挿入できる (ゼロを省略する点以外同様の方法で、古いコードページ437の文字も入力できる)。

と書いてある。

が、「英語版の」と断り書きがあるように、日本語版は少し事情が異なるらしい。

例えば0182の「¶」を入力しようとしても「カ」が入力される。
で、半角カナの「カ」が182になるのは、(半角カナで察せられるように)Shift_JISである。

どうも、日本語版Windows 10(私の環境)でのAlt+0+数字による入力は基本的にShift_JISの1バイト部分に依り、Shift_JISで文字が割り当てられていない部分文字コード表 シフトJIS(Shift_JIS) の表の水色部分。128–159 と 224-255)についてはWindows-1252に依るようである。

そして、上の引用部には「Alt+0147」の形式ではなく「Alt+147」の形式ではCP437の文字が入力できるとあるが、これも日本語版WIndows 10では無効になっているらしく、0を入れた場合と同じものが出る。
ということは、引用符を出したいときは単純にタイプ数の少ない「Alt+147」の形式で十分だ。

覚えておくと便利そうな符号点

  • 145–148:上述の通り、引用符。二重引用符がU+201CとU+201D、一重引用符がU+2018とU+2019。
  • 149:ビュレット「•」(U+2022)。箇条書きに使う。中黒「・」(U+30FB)とは別。
  • 150:二分ダーシ(en-dash)「–」(U+2013)。範囲を表すときに使う。
  • 151:ダーシ(em-dash)「—」(U+2014)。英文中で括弧や関係詞のように使うやつ。
  • 233:「é」。Poincaréのé。
  • 246:「ö」。Schrödingerのö。

Linux

前述のWIndowsのAltキー入力の話については、 Alt code - Wikipedia という記事が英語版Wikipediaにある。これによると、LinuxではGUIツールキットやソフトによってUnicodeの直接入力ができるらしい。

上記では3種類の方法が紹介されているが、私が手許の環境*1で試して動いた方法は「Ctrl+Shift+Uを押して離した後、Unicode符号点を16進数で入力してEnterを押す」であった。

例えば、Ctrl+Shift+U→3042→Enter で「あ」が入力できるし、Ctrl+Shift+U→1f607→Enter で「😇」が入力できる。

……これでIMがない環境でもUnicode表さえあれば任意の文字が入力できる。便利!!!

*1:MATEデスクトップ